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2008年12月20日 (土)

22 山火賁 ( さんかひ )

山の下に火がある。
物もって苟(いやしく)も合うのみなるべからず。故にこれを受くるに賁をもってす。
賁とは貝の輝くさま。飾り。恩竜。
飾れば美しいが、実質に対する装飾にすぎないため、通るけれども、大きなことに乗り出してはいけない。
剛に過ぎず、柔に流れずが天文の道。徳を明らかにし、善に止まるのが人道の文。天文をよくみて時変を察し、天時に沿って世風を変え、天下を教化する。
君子はこの卦を見て、日常の政務を処理するにとどめ、刑獄のような重大事は、軽々しい決定を控えるのである。

相場は、 上らんとして上り兼ねる。火は上らんとして山に止められ、しばらく保つも平値に反る意あり。小場のこと多し。
泰より来る。離火は炎上し 艮山は止まる故に二七より上りて五十にて止る象なり。
小さな高値を示す。夕日の没する前の夕映えのような騰勢。九三のこう卦に着目し、上下いずれに動くかを察するべき。
物価騰がる。
高下上る義あるものは買うによろし。
甲 寅 : 寄附不味にして畫過に至りて高かるべし。

主爻(内卦、外卦、大成卦):二爻、上爻、五爻
※六十四卦大勢の動きに対する小勢の動きとして、主爻に配する爻卦をみて(相場八卦高低変動外観)、動きの程度を考慮して判断のこと。

賁は修飾、文彩のことである。泰の交代卦と見るならば、九二は上にあって、坤の純陰の上爻を飾る。これ、天の文である。また上六は来つて乾の純陽の二爻 を飾る。これ地の文である。内に離の文明の徳を備え、外に艮の篤実なる行いを有つのは人の賁である。衆義として、飾るべし、飾らせよ、飾ってはならぬ、飾らすな、飾るな、飾るまいぞ、飾っては悪い、飾らぬを皆一卦の中に具備している故に占題の如何によって活用しなければならない。離火が山下に隠れるのは夜の象。彩色鮮明の象。外見は華美にして内実は困窮するの義。進んで為すべきか止まって為さざるべきかの占においては止まるを以って吉とする。夜の象、極彩色は、正色(純白)にあらざる時ゆえ実貞にすることを要する。勝負、我が方の負。

賁(ひ)は、亨る。小しく往くところあるに利(よ)ろし。
彖に曰く、賁は、亨る。柔来りて剛を文(かざ)る。故に亨るなり。剛を分かち上りて柔を文る。故に小しく往くところあるに利(よ)ろしきなり。天文なり。文明にしてもって止まるは、人文なり。天文を観て、もって時変を察し、人文を観て、もって天下を化成す。
象に曰く、山下に火あるは、賁なり。君子もって庶政を明らかにし、敢えて獄を折(さだ)むることなし。

22  山火賁 さんかひ 見栄をはる

賁とは飾り物のこと。卦の形は艮(山)の下に離(太陽)があって、山の景色が夕暮れの太陽で美しく彩られているようす。しかし太陽は沈む寸前で、没落の兆候かもしれない。華美な装飾や見栄で明るさはあるが、普通の人は質素にして吉。明智を身につけて内面を照らすこと。学問芸術に吉。文章。文明。はかなさ。虚飾。派手好み。

この卦においては、地底のどこか奥底深くで火が発し、それが燃え上がり、やがて天の高みの山を赤々と美しく照らし出す、そんな光景が示される。何かが形をなすどんな場合にも、優雅さ、美しさは必要なものだ。めちゃくちゃで混乱しているよりは、きちんとして秩序ある状態の方がなんといってもよいものだ。

賁[優雅さ]は成功をもたらす。
それが小さいことなら
引き受けて実行に移すがよいだろう。

山のふもとに火が燃えさかる
それが「賁」の描くイメージだ。
それがとりあえずの問題だったら、
君主はすぐ処置して先に進むだろう。
でも論議が必要な重要問題の場合、
彼は敢えて軽々しくは扱わない。

山火賁(優雅さ)は成功をもたらす。ただし、それが基本的で本質的な問題でない場合に限ってだ。「賁」が良いのはそれが小事に関してある場合のみだ。何故ならそれが単に飾り的で付加的な要素だからだ。内卦の離では弱い陰爻が2本の強い陽爻に挟まれている。この陰爻は陽爻に対する飾りなので、本質的部分は2本の陽爻なのだ。外卦艮においては一陽が最上爻にいて全体をリードしている。ここにおいてもやっぱり陽爻が本質的部分なのだ。自然界に目を向けてみると、空に太陽が強い光で照っている。地上の生命すべてが太陽に依存している。

でも、この重要な存在である太陽も、月と星という飾りにやっぱり彩られている。人間社会において言えば、伝統が、それ自体山のように強くまた永続的な存在であるが、その歴史を始めて、明快な美しさに彩られるようになって以来、審美に耐える美しさというものがその存在を始めた。天に存在する形というものを観察すれば、我々は時とその変化して極まりない要求を知ることができる。また人間社会に存在する形というものを観察してこそ、理想とする世界を作り上げることも可能なのだ。

山を美しく照り映えさせる火も、そんなに遠くまでは照らさない。同じように、美しい外見も、物を一瞬の間映えさせて注目させることはできる。でも重要な問題をこのような外見からのみ判断することはできない。それにはもっと真剣な態度で臨んでしかるべきだ

22. 山火賁(さんかひ)天卦:艮 地卦:離文化 文明と退廃 装飾

夜の象 華美 うわべを飾る
口が上手でも真意がない はっきりと物を言わない どちらにも定めない方が良い
獄中の囚われとなる 智恵があって篤実である 夜型
内面の困窮 仲良くできない 墳墓
隠れている 食欲減退

・商売職業上の悩みがある。
・小商売は利がある。
・小事は吉であるが、大事は凶にて破れる。
・言葉に飾りがあり嘘がある。
・インチキ物に注意。
・異性問題がある。
・婦人が男を侮りて離縁の意がある。
・恋愛事の場合は間に邪魔が入る。
・家の中に病人がいる。

山火賁(さんかひ) †

  炎が大山を彩り
  大人物を楽しませる

■素朴な美に生きる †

元ビートルズの故ジョンレノンさんは、この山火賁(さんかひ)の人でした。
八卦では山火賁(さんかひ)を「山々が夕日に彩られ、息を呑むほどの美しさにあふれている」卦としています。
その美しさは素朴で飾らない自然の輝きであり、ごてごてとした華美な装飾を嫌います。
あなたが成功するための秘訣は、そのセンスを華美に仕立て上げようとしないことです。
山火賁(さんかひ)の人は、飾りたてた絢燗豪華さに惹かれながらも、それを排することで本当の幸福を手に入れられる運勢にあります。

■卓越したセンスを生かす †

山火賁(さんかひ)の人は芸術的センスに恵まれています。
特に美術や音楽、映画といった視覚・聴覚に訴える芸術に天性の感性を有しています。
芸術家のほか、建築家や設計士、デザイナー、フラワーショップなど、センスが要求される職業で才能を発揮するでしょう。
艮卦の穏やかさと粘り強さがあるので、一般企業にも勤まりますが、将来的には才能を生かした、フリーでの活動をお勧めします。

山火賁(さんかひ)の人は、内心は派手で豪華なものに強く惹かれるのですが、本来持っている才能はそういったものに強く反発しています。
山火賁(さんかひ)の人は、自分の内面にある、素朴で飾らない美意識を素直に表現することで、初めて評価されるのです。

山火賁(さんかひ)の独特な美的感覚は、社会的な評価を得ます。
大人物に可愛がられ、引き立てられるのです。
たとえ、あなたが芸術に関係していない職業に就いていたとしても「美しさを知る感性」そのものが評価されて、成功への糸口となるはずです。

■自分を飾らないことでうまくいく †

あなたは自分を飾りたてることで失敗します。
山火賁(さんかひ)の人はブランド指向が強く、派手な恰好を好みます。
特に好きな人の前だと自分を飾りたててしまう傾向があり、それが虚栄心ととらえられて相手に嫌われるのです。

山火賁(さんかひ)の人は、自分を飾らずに純粋な心の内を素直に出すことで、恋愛を実らせることができるでしょう。
派手なパーティーなどではなく、普段着のときにこそあなたの魅力は出るのです。

素直な出会いに始まる恋愛は非常にうまくいき、よい結婚につながります。
しかし、虚飾に満ちた出会いから始まる恋愛はうまくいかないことのほうが多いはずです。

ただし、山火賁(さんかひ)の人には特別なセンスがあります。
あなたは部屋の模様替えをして、部屋の雰囲気をガラリと変えてしまうことができます。
恋人や夫や妻との生活がうまくいかないときに、この能力を発揮すると事態は好転します。
自分の素直な心に従って部屋のデザインを変えたり、新しい装飾品を飾ることで、相手との感情のもつれはたちまち解消されるでしょう。

山火賁(さんかひ)の人のセックスは、リラックスした状態でできれば、自分と相手、双方の快感を増すことができ、甘美なひとときをもたらすでしょう。

■素直に生きてこそ、すばらしい運勢 †

あなたは美で人々に感動を与えることのできる、恵まれた運命の下にあります。
飾らない心を表に出していけば、大人物に引き立てられて、実りある人生を生きることができます。
あなたは華美なものに包まれていたがりますが、そうしている間は、いつまでたっても幸運は巡ってこないのです。

■財運 †

多少の財産は得られますが、高望みは失敗のもとです。
時機を読む力があるので、株にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
ただし、最初は手堅くいくほうが賢明です。

22山火賁 (さんかひ)

【キーワド】恩寵

〔大意〕「賁は、亨る。小しく往くところあるに利ろし」(『易経』)賁には飾るという意味があります。これがなぜ恩寵なのでしょうか。

これは潜在意識理論から説明ができます。ふつう飾るというのは、外面にこだわり、内面は見かけほどでもないという意味にとられますが、そうとはばかりはいえない点に注意が必要です。たとえば、苦境にあるときに、その苦境を強く認識することが良い方向へ作用すればいいが、挫折感や恐怖感が先に立てば結果は悲惨なものになる。訓練された技術の持主が本番であがってしまい、失敗するのも似たような心理状態である。そこで潜在意識理論では、「自分の望む状態を想像せよ」ということをよくいいます。

その良い例はストレス学説で著名なハンス・セリエ博士がいうように、「悲しくても、うれしそうな顔をしろ。そうすれば不思議にうれしくなってくる」ということです。これは意図的に自分の心を飾ることです。しかしこの飾りは潜在意識に良い効果を及ぼす。

「良いことを思えば良いことがおきる。悪いことを思えば悪いことがおきる」という法則を援用する限り、わたしたちは良くないときも「良いほうに飾らなければならない」のです。

飾るのは他人のためではありません。自分のために、自分の心を安堵させ、積極的に導くためにする飾りは必要なことなのです。あなたが何か夢を持っているなら、その夢をあなたの想像でできるだけ飾ることです。それが細部にわたって細密に飾られれば飾られるほど実現に近くなっていくことでしょう。

「恩寵とはあなたがいつも抱いている考えに対する自然からの数学的回答である」とマーフィー博士はいいます。まさにそれは具体的な形であらわれるのです。そのためにはあなたはあたたの人生プランを思い切り飾ることです。

初9―あなたには偉大な存在からの恵みがある。
二6―熱意をもって真実を話せば、あなたは勇気づけられる。
三9―たえず前に進むことを考えよ。
四6―あなたが夢を持つとき、それが正しければその願いはかなえられる。
五6―荒野でもあなたは恵みを得ることができる。
上9―正しく考え、正しく期待し、正しく行動せよ。

山火賁

賁(ひ)は亨る。小(すこ)しく往く攸(ところ)有るに利ろし。
○彖にいわく、賁は亨るとは、柔來りて剛を文(かざ)る、故に亨るなり。剛を分ち上(のぼ)りて柔を文(かざ)る、故に小しく往く攸(ところ)有るに利ろしきなり。天文なり。文明にして止まるは人文なり。天文を觀てもって時變を察し、人文を觀てもって天下を化成す。
○象にいわく、山下に火有るは賁なり。君子もって庶政を明らかにし、敢えて獄を折(さだ)むることなし。

「賁は飾なり」とあって文飾の義です。故に彖伝は天文人文をもって云っています。文は質あるに施すべきであり、唯文にして質がなければ虚飾です。質にして文がなければ野卑です。是をもって噬嗑の六五が内に来て六二となります。是柔の剛を文(かざ)るもの、質に文を添るものです。
又初九(九二)が上って上九となるのは剛を分て柔を文るもので、文は質を得て成ります。

古え衣服袴裳はいうまでもなく御頸玉足玉手玉のような文飾の具が大変多かったけれども吾が邦は質が文に勝る風だったので外邦の美を取って吾が文としていました。是において文質彬々としてまた尚ぶべからずというさまとなりました。ただその文が過ぎて漸く質を減するに至りました。
故に聖人は文飾向止の戒めとしました。文は節を得て止めるべきで過ぎないようにしなければなりません。

土に属します。 嗑(あうこと)は賁(かざる)。過分の飾する人は金銀乏し。住居の労。気大にして譏を受ける。禍 来ります。宿(ひさしき)立志(おもい)不任(かなわず)。新に事を復すれば業に臨み止れて進み難い。遠方に進み盛衰あり。不安心。若人剥より来るのは女と死を誓う。姤より来るのは歓楽。漸より来るのは倹約。蛇咬む。家内不和合。事扣(ひかえる)。人に随い事を為せば吉。

 天 雨。四方晴れず。後雨。

  旅 半吉。 時を待つべし。

   売 東南方は利。 気弱人は厲ういです。

  願 小事は成ります。 大事は難しい。

  待 親人と談すれば吉・来ずとも便が有ります。

  失 自然に出ます。小児愚者がかくしたとみます。

  婚 成り、後に破れます。慎しんで破れないように注意するべきです。

  産 危険。男子。

  疾 腫物。積気。荏苒としていても治ります。気を発し逆上。気血鬱滞。熱往来。
病は長びく。胸苦息遺凶。小児疳。婦人は産後血乱。表は宜しく裏に熱あり。胃熱。火難に発する病。

 邪 三十位の女、産死の霊。南丑寅方蛇と成る。中絶人の恨。衣腹器量の美を妬み互に恨をなす。 三爻 鬼門の咎

     この卦を得た人はその文飾するところにまさに文飾するべき者をもってすれば吉。
     これに反すれば凶。


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